2024.12.21
建築のお話【神社のつくりについて】
皆さんこんにちは、潮田です!
今回もブログを書かせていただきますが、僕の書くブログはたいてい住宅業界と関係のない話ばかりなので、
『へぇ、こんなこともあるんだな』と思って読んでいただけるとちょうど良い塩梅かもしれません。
今日は、【神社の建築方法】についてのお話です。
現代の建物でも工法として『木造軸組工法』『2×4(ツーバイフォー)』『鉄骨造』など、いろいろな工法がありますね。
弊社のテクノストラクチャーも工法の中の一つですね。
神社も現代の建物と同じく、○○造りのような神社ごとで異なる建て方をされています。
神社仏閣の多くは『木組み』という伝統工法で建てられます。釘や金属(ちょうつがい、掛け金など)を使わず、
木材自体に切り込みなどを入れてパズルのようにはめ合わせて建物の骨組みを造る方法のことです。
神社周辺の土地で採れた木材で、宮大工と呼ばれる人たちが建築現場で加工、組み立てを行います。
その中でも、特徴的な○○造りをお教えしますので、もし初詣などで神社に行かれた際に確認してみると面白いかもしれませんね。
■神明(しんめい)造:三重県、伊勢神宮正殿が原形で、本を伏せたような切妻造の屋根が特徴です。切妻屋根は現代のお家でもよく見る形ですね。
■大社(たいしゃ)造:島根県、出雲大社の本殿を原形とし、神明造と似ていますが、入り口は妻(屋根が三角形に見える側)にあります。
■住吉(すみよし)造:大阪府、住吉大社の本殿が原形で、壁が白、柱が朱に塗られているのが特徴です。
■流(ながれ)造:京都府、上賀茂神社・下鴨神社の本殿が原形で、切妻造で、神明造のように棟と平行な面に入り口がある「平入り」の社殿の庇が、前にのびたかたちをしています。
多くの神社は『屋根』の形を見ることでその工法、造を見分けることができます。
また、神職(神主)の資格を取得する際の勉強で『神社建築』という授業もあったりします。
神社建築についても書籍も販売されていますので、興味のある方はぜひ読んでみてくださいね。
もし地元の神社の○○造りがわかった方は教えて下さい!