直下型地震やプレート間地震、海溝型地震、火山活動によるものなど、日本では地震の原因となるものが多数あります。中には海洋プレートが原因で発生する地震もあり、海で起きるため津波の原因になることがあります。これは島国に住む私たちにとって切り離せない現象です。また、この地震には色々な起こり方があり、詳しい仕組みについては研究途上にあるそうです。今回は、そんな海洋プレート内地震についてご説明します。
海洋プレート内地震とは
大陸プレートの上でなく、海洋プレート内で発生する地震を海洋プレート内地震といいます。そして、その地震は次の3種類に分けられます。
①沈み込む場所の手前で起こる地震 (図A)
プレートが沈み込む前に、下に曲がる力で亀裂が生じて地震が発生します。
②沈み込んですぐの場所で起こる地震 (図B)
大陸プレートの下に沈み込んだ海洋プレートに、プレート自体の重さで亀裂が入り、地震が発生します。
③沈み込んだ場所全体で起こる地震 (図C)
プレートがより地球の内部に到達すると、プレートはそこから先に進むことができなくなります。それでもプレートは動き続けようとするため、沈み込んだプレートを無理に圧縮する力が働き、地震が起こります。
海洋プレート内地震の特長
①の地震は震源地が浅い場合だと非常に大きな地震になることもあり、津波の原因になることもあります。
1933年の三陸沖地震では亀裂にとどまらずプレートが折れてしまい大地震となりました。
②と③の地震は、深さ100キロメートル以上の場所で起こるもので深発地震といい、新発地震がよく起きる場所は深発地震面と言います。ここで発生する地震は大きいものでもマグニチュード7台で、余震は少ないのが特徴です。
過去の海洋プレート内地震
日本で発生した海洋プレート内地震は以下の通り。
- 昭和三陸地震
- 釧路沖地震
- 北海道東方沖地震
昭和三陸地震による震害は少なかったものの、引き起こした津波により、人命、家屋などへの甚大な被害がありました。釧路沖地震は震源が約100キロメートルもの地下に沈み込んだプレート内部で発生した地震でしたが、規模の大きな地震になりました。北海道東方沖地震では、震源が浅かったため、こちらも津波を引き起こしました。
岡山県に海洋プレート内地震の影響はあるの?
岡山県への影響として、この地震については研究途上のようです。しかし、天災はいつ何があってもおかしくないもの。発生した時に落ち着いた行動が取れるよう、日頃から準備や心構えについて、身近な人としっかり話し合っておくことをお勧めします。