コラム

耐震住宅を検討する前に知っておきたい木質構造の仕組み

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

日本は木が手に入りやすいこともあり、古来、木造が建物に用いられてきました。

木質構造は木や木質系材料を骨組みに用いた構造ですが、今回は少し詳しくご説明します。

 

木質構造ってどんな木を使っているの?

木質構造に用いられる材料には、切り出した木を工場で所定の形状、寸法に鋸断した製材の他に、小さな木材などを接着して大断面の材料に加工した集成材、薄板を積層接着したLVL、合板など多彩な材料があります。

 

集成材とは断面寸法の小さい木材(板材)を接着剤で再構成して作られる木質材料です。強度や耐水性について厳格な規定、検査基準のもとで品質管理される構造用のものと、家具や内装などに使う造作用とでは、見た目が似ていても、工学的な特性は異なります。(図1)

ff96122887d3d50f878b13c8eb990c3d_m

     (図1)

 

LVLとはラミネイティッド・ベニア・ランバーの略で、日本語では単板積層材と呼ばれています。よく言うベニヤ板は、実は重ねる前の単板のこと。丸太を薄く切断して乾燥させたベニヤから欠点のあるものを取り除き、単板の繊維方向に向かって平行に積層接着し製造します。(図2)

合板はLVLと異なり、積層接着する際に単板の繊維方向を交互に直行するように積層させます。また、用途もLVLは柱や梁のように細長い部材(軸材)として用いられることが多いのに対し、合板が板として平面的に用いられる点があげられます。(図2)

 

LVL_goban

       (図2)

 

天然の木材は性能や外観面での利点もありますが、材質のばらつきなどの問題点もあります。そのため、集成材やLVLなど、機能的性能などを規格化し、構造的性能を確保した木材が作られました。これらはエンジニアーウッドと呼ばれています。

 

木材をどう使うの?

木造構造としては、柱・梁にプラスして筋かいなどを用いた在来軸組構造や、壁パネルなどの耐力壁で水平力に抵抗させる壁式構造などが戸建住宅に多く採用されています。

 

在来軸組構造で部材同士を繋ぐ継手・仕口には伝統的な手法が用いられ、接合金物などでしっかりと結びつけられます。

この構造は、筋かいの太さや数・柱・梁・筋かいなどの接合部の強度、建物全体的な構造のバランスなどにより耐震性能が異なります。

 

また、壁式構造では、一定の企画寸法を持つ木材の枠組みに合板などを釘どめする枠組み壁構造や、工場であらかじめパネル化したものを建設現場で組み立てるプレハブ工法などがあります。

 

他にも、木材と他の構造材料を組み合わせて用いる様々な構造も提案されています。

強度の優れた鉄筋コンクリート構造と組み合わせて、耐震性の高い住宅を建てるテクノストラクチャーも、例に挙げられます。

木質構造には割れやたわみの問題がありますが、それらが起こりやすい部分を鉄に変えて強化している工法です。

 

はじめにもお伝えしたように、木材は日本人に馴染みが深いため、心落ち着く空間が実現しやすくなります。

木材の性質について知っておくと、住まいを建築する際も安心して進められるのではないでしょうか。

Menu

お問い合わせ・資料請求はこちら

FAX : 086-465-8750 Mail : info@kurahau.co.jp

ご要望やご質問などございましたら
お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ・資料請求

ご入力いただきましたお客さまの個人情報、お問い合わせ内容等は、弊社にて厳重に取り扱い、 お客さまの同意がある場合を除き、
第三者に情報提供することはありません。